第56回農林水産祭参加行事である平成28年度第45回全畜連肉用牛枝肉共進会 第一部黒毛和種雌牛の部を、10月17日に東京都中央卸売市場食肉市場において開催いたしました。
全国各地の会員等から申し込みのあった200頭の候補牛から40頭を選抜して行われ、産地の内訳は、出品頭数の多い順に宮城県から10頭、茨城県から9頭、千葉県から4頭、青森県、岩手県からそれぞれ3頭、秋田県、神奈川県、鳥取県、島根県、沖縄県からそれぞれ2頭、熊本県から1頭でありました。今回、北は青森県から南は沖縄県まで全国各地から出品牛が揃い、より一層盛り上がる共進会となりました。出品者も日頃から優秀な肥育成績を残されている方々で、また、出品牛は、実績のある種雄牛からの産子牛で揃えられており、この共進会への意気込みが窺えるところでありました。
10月13日の搬入時における平均測定結果は月齢が30.4ヶ月齢、到着時体重は694kgと、昨年度より24㎏増加しており、全体的にカタ・モモの張りのある肉牛が揃っていました。
10月17日に上場された出品牛の枝肉は、平均枝肉重量は468㎏、枝肉歩留りが75.6%と充分に肥育が進み、仕上げ状態の良い枝肉が揃っており、格付結果においては5等級が23頭、4等級が14頭で、4・5率が92.5%と、全国規模の共進会として非常にすばらしい成績になりました。
(一社)全国肉用牛振興基金協会及び(公社)日本食肉格付協会、買参社2社を含めた7名の審査委員による最優秀賞候補牛選定において最優秀賞に選出されましたのは、出品番号34号、鳥取県の株式会社田村畜産出品牛で、生後月齢が32.3ヶ月、到着時体重590㎏、枝肉重量420㎏、ロース芯面積87㎝2、肉質等級A5、BMS №12で、小ザシでモモ抜けも良くきめこまやかで、脂質の光沢もすぐれていました。さらに、カブリ、広背筋の肉付きも良く、肉付均称のバランスがとれた最優秀賞に相応しい出品牛でした。
盛会裏に共進会を行うことができたのも偏に出品していただいた農家、関係団体、市場関係者の皆様のご協力の賜物と深く感謝申し上げましてご報告といたします。
【入賞牛の成績】(敬称略)
賞 | 受賞者 | 格付(BMS) | 枝重(kg) | ロース芯(㎠) | 単価 (円) |
売上金額(円) |
最優秀賞 | ㈱田村畜産 | A-5(12) | 420 | 87 | 5,013 | 2,105,460 |
優秀賞1席 | 後藤 久次 | A-5(10) | 430 | 75 | 3,673 | 1,579,390 |
優秀賞2席 | 豊島 民雄 | A-5(12) | 476 | 92 | 3,200 | 1,523,200 |
優良賞1席 | 桜井 武 | A-5(12) | 459 | 70 | 2,934 | 1,346,706 |
優良賞 | ㈲かつべ種畜牧場 | A-5(10) | 447 | 76 | 2,750 | 1,229,250 |
全頭平均 | (8.4) | 468 | 68 | 2,627 | 1,223,459 |
平成28年11月11日に、農林水産省をはじめ関係諸機関の方々にご支援とご指導を頂き、本会として8ヶ所目となります認定市場※を徳島県三好郡東みよし町に開設いたしました。
畜産を取り巻く情勢が厳しい中でありますが、畜産振興のため皆様のご期待に沿うべく、食肉業者との連携を深め、職員一同鋭意努力する所存でございますので、出荷ご協力のほど宜しくお願いいたします。
※租税特別措置法施行令第17条第2項第4号及び第39条の26第2項第4号の規定に基づいて認定された食肉市場
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開 設 日 平成28年11月11日(金)
市 場 名 全国畜産農業協同組合連合会 三好食肉事業所
住所 徳島県三好郡東みよし町足代890番地3
問合せ先 全国畜産農業協同組合連合会 神戸事業所
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11月9日に独立行政法人 農畜産業振興機構より平成28年7・8・9月分の肉用牛肥育経営安定特別対策事業(新マルキン事業)の補填金単価の確定値が公表されました。
(上段:確定値、下段:概算払)
7月 | 8月 | 9月 | |
肉専用種 確定値 (概算払) |
― 円 ( ― 円) |
― 円 ( ― 円) |
― 円 |
交雑種 確定値 (概算払) |
―円 (―円) |
― 円 ( ― 円) |
―円 |
乳用種 確定値 (概算払) |
17,800 円 (13,800円) |
26,800 円 (22,800円) |
47,000円 |
※肉専用種については、地域算定県(岩手県、広島県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県)を除く。
詳しくは独立行政法人農畜産業振興機構HPをご覧ください。
11月9日に独立行政法人 農畜産業振興機構より、平成28年度第1・2四半期(平成28年4月から9月まで)の養豚経営安定対策事業の養豚補填金の交付については、平均粗収益が平均生産コストを上回ったことから行われないこととなりました。
詳しくは独立行政法人農畜産業振興機構のHPをご覧ください。